京うさぎがほえる

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舌小帯短縮症の治療と経過 ハート舌だった息子

こんにちは,京うさぎです。

皆様,舌小帯短縮症って知っていますか。

私は息子が産まれるまで「舌小帯短縮」という言葉を聞いたことがありませんでした。今回、息子がこの舌小帯短縮症の治療を行ったので、情報を載せたいなと思います。 どこかで一人悩まれているママ・パパさんへ。お役に立てたら幸いです。

舌小帯短縮症とは

“舌小帯短縮症(ぜつしょうたいたんしゅくしょう、tongue-tied、 ankyloglossia)は、舌小帯が付着異常を起こしている状態で、「舌強直症」、「舌癒着症」、「舌小帯癒着症」、「短舌症」とも呼ばれる。舌運動の制限の程度によるが、乳児期には授乳障害、成長とともに器質的構音障害が生じる。形態不全、奇形、変形症の疾患群に分類される疾患である。舌小帯が短いため、舌を歯列より前に突き出そうとするとハート型になる。”

ウィキペディアから引用

舌の裏側にある線?ヒダ?が短くて、舌を動かしづらい状態のようです。

 

息子の症状

息子の舌が他人と違うと気づいたのは生後2日目でした。 泣くたび舌がハート型になるので「あれ?赤ちゃんの舌ってこんなもんやったかな?えらいかわいいやん。」と思ったのが初めでした。 その後も、泣いても舌はハート型。とても短くて、線が舌を引っ張った状態でした。 実際の写真がこちら。生後1ヶ月ごろの写真です。

見にくいですが、舌の裏側の線が舌先端にくっついていて舌が持ち上がらなくなっています。 特に舌以外は気になることもなく、元気で声も大きく、ミルクもよく飲みました。

あえて言うならミルクもおっぱいもチビチビ飲みで、飲んではすぐ寝て、起きては飲んでを繰り返していました。(赤ちゃんみんなそんなもんだし、あえて言うなら程度だけど)

でも舌はほぼ上らず、あまり動かず。このままでは食べれない、喋れないんじゃないかと心配でした。心配でググりまくる日々を過ごしていました。

すると、とある歯医者さんが書いた「舌小帯をハサミで切るだけ」という記事発見。なんだ、切ればいいだけかーと そんな中迎えた1ヶ月検診。

小児科の先生に相談すると返答が 「気にしなくて大丈夫大丈夫。喋れなかった時に考えればいいよ。体重ちゃんと増えているし、問題ないよ。それに、今の時代はあんまり舌小帯は切らないんだよ。

ぇえええ???切ってくれないの???今切ってくれたらいいのにーーーー!!!!

 

病院選び

簡単に切ってはくれない事が分かり、しかも切らなくていい物だと言われ、そうかとも思ったものの。 やっぱり早めになんとかして、舌のことを気にせず生活したいと思い病院探しを始めました。

滑舌悪くなるのは目に見えてわかるくらい癒着していたので。 歯医者に4件電話しました。 でもどこも答えは

昔は切除の手術をしていたのですが、今はしていません。診察だけでもよければしますが。

でした。

最後の歯医者さんに

口腔外科ならもしかすると切除してもらえるかも

と言われ、口腔外科にも電話しました。

切除できますよー。おいくつですか?え?新生児?それはしてないですね、3歳以降ならできるかとは思いますけど。小児科に一度見ていただいた方が…

ぬーん。たらい回し状態。3歳ってもう喋っていて手遅れじゃん(手遅れではないのだかその時の私には「喋る前に」という気持ちが強かった)

最後にと思い電話したのが、大きな総合病院の小児科でした。総合病院ならたらい回しだろうと病院内で決着が着くだろうと。ここでダメなら3歳まで待とうと思いました。

すると、

昔はその場で処置していたこともあるんだけど、今はなかなか切らないのだよ。切らずにリハビリや発音練習で改善しましょうという時代の流れでね。

ただ、どうしても早いうちになんとかしたいなら、小児外科に紹介状を書いてあげるよ。小さい子の舌小帯の手術をしている先生がいるからね。

ここまでで既に生後2ヶ月に。やっと先に進めそうな気がしました。 後日、小児外科の先生に診ていただき、

あぁ、かなり舌小帯短いね。ほぼ舌上がらないもんね。これはこれから滑舌厳しいだろうね。お母さんよく気づいたね。あまり気づく人少ないからさぁ。

と言われほっとしました。

行動して間違ってなかった。病院探してよかったと。 でも、思っていなかった事態になりました。

全身麻酔で手術だね。あと、上唇小帯も癒着しているね。これもせっかくだから切除しておきましょう。

 

ええええええええええ???????

そんな大ごとですか?!全身麻酔ですか。

上唇小帯もかい。

確かにミルク飲む時アヒル口しないなと思っていたけど。

やたら空気飲むなと思っていたけど。

色々重なっていたのね。

 

そして、全身麻酔に少し不安を感じつつ、新生児の手術も受け入れている病院だったので、手術をお願いしました。

 

治療・手術

手術内容

全身麻酔で舌小帯、上唇小帯を電気メスで切除。 体が動いてメスで唾液腺を傷つけてしまうと、唾液の量が正常でなくなる可能性が高いので、全身麻酔とのこと。

手術日のスケジュール

5:00 最後の授乳 麻酔のためここから絶食 8:30 病院到着

9:00 手術室へ 全身麻酔→手術

11:00 病室へ この時全身麻酔は切れていて意識もしっかりしていた

13:00 手術後許可が出たので授乳 まだ局所麻酔が効いているのか痛みも感じてなさそう。舌も普通に使えていた。

15:00 退院

1週間後と1ヶ月後に経過観察の受診

費用

小児医療により200円 ※自治体による

 

経過と現在の様子

↑手術当日の様子 下の裏が口内炎のように白くなっています。舌小帯は綺麗になくなりました。 舌がしっかり上顎につくようになりました。 痛いのか、手術当日は哺乳瓶は拒否。母乳は大丈夫そうで一安心。混合で助かった。翌日は哺乳瓶でも飲めた。  

 

↑1週間後の様子 すっかり傷口も小さくなり、もう普段通り。 舌が動くようになりしっかり飲めるようになったのか、授乳間隔があくように。1時間ごと飲んでいたのが、手術後は2時間おきになり、夜もしっかり寝てくれるようになりました。 現在、手術から3ヶ月経ちますがもうすっかり傷口はなく、見た目は普通です。 あとは発語が出始めた時にどう結果が出るかですね。 まだ先のことなのでわかりませんが、困らずお喋りできる日が来ることを願っています。

 

まとめ

現代では舌小帯手術は積極的に行っていないことがわかりました。なかなか手術してほしいと思っても、病院が見つからなくて困りました。 しかも、手術したからといって、滑舌が良くなる保証もないですし、全身麻酔までして、小さい体に負担やリスクを負わせるのも怖いです。

ただ、手術はしてよかったという気持ちです。

もうすっかり舌のことを心配しなくなりました。 舌のことで悩むこの記事を見たどこかの誰かのお役に立てたら嬉しいです。

 

ではでは〜